奨学金は機関保証一択、親戚関係をお金で守れ

奨学金返済

奨学金を借りるとき、保証人を誰に頼むか考えた。小さい頃遊んでくれたおじさんおばさんに、借金の肩代わりをさせる姿が思い浮かばなかった。だから機関保証を選んだ。

機関保証を選ぶ人は全体の31%と少ない。コストはかかる。だけどそのぶん、親戚との関係をお金で守れる制度だ。

この記事では機関保証を選んだ俺の体験談をもとに機関保証をすすめる。ちなみに妻は人的保証を選んでいる。同じ家庭でも選択が分かれた。

親戚との距離は他人より近いからこそ、けじめをつけたほうがいい。

我が家の家訓がある。

「リボ払いと保証人は、親でもやっちゃダメ」

奨学金を借りている人の7割が人的保証を選ぶ

JASSOの令和5年度のデータによると、機関保証と人的保証の2つがある。そのうち7割が人的保証を選んでいる。

人的保証は連帯保証人と保証人が必要

連帯保証人と保証人、機関保証の違いはこれ。

保証方式の比較表
連帯保証人 保証人 機関保証 俺はコレ
誰がなるか 原則・父母 父母以外の親族
おじ・おばなど
保証機関
返済責任の範囲 奨学金全額 2人の場合は半額 本人のみ
請求の優先順位 最初に請求される 連帯保証人の次 なし
リスクの重さ 重い 軽い なし
コスト 無料 無料 月数百〜数千円

どちらも返済義務があるのは変わらない。ただ連帯保証人のほうが責任は重い。

奨学金を借りるのはあくまで本人だ。連帯保証人は父母、保証人はおじおばになる。人的保証を選ぶなら、おじおばが最悪肩代わりしてもいいと覚悟した上で頼む必要がある。

人的保証を選ぶ理由の1位は「親のアドバイス」

それでも人的保証を選ぶ理由の1位は「親のアドバイス」だ。

「俺の弟に頼もう。保証人になってくれるだろ。お金が減る機関保証はやめて、弟の名前を書いてもらおう」

親からしたら自分の兄弟だから頼みやすい。だけどおいやめいの立場からしたら話しづらい。おじおばに借金の話を持ち込むのは気が引ける。

奨学金を借りるときに親戚に迷惑をかけたくなかった

妻は人的保証を選んだ。連帯保証人は親戚のおじさんだ。詳細は俺も知らない。妻が自分で頼んだ。俺にはそれができなかった。おじおばに借金の話を持ち込む気にはなれなかった。

親戚に手続きの手間をかけなくていい

そもそも保証人になるのは手間がかかる。

  • 依頼を受けて承諾する
  • 印鑑登録証明書を取得
  • 返還誓約書に署名・朱肉で押印する
  • 収入証明書類を準備
  • 書類を奨学生本人に渡す

返済リスクを背負った上に、手続きまで面倒だ。保証人を頼まれた側も「仕方ない」「断ったらカドがたつ」と思わず、きっぱり断っていい。断ったことでキレてきたり連絡を断つなら、親戚ではなく「金づる」と思われてた可能性が高い。そんな相手とは縁を切ったほうがマシ。

保証人トラブルのリスクがゼロになる

機関保証を選べば、連帯保証人や保証人に督促が行くことはない。あったとしてもせいぜい「本人さんどこですか?」という連絡くらい。

返済を肩代わりさせるのと、居場所を聞かれるのは天と地ほどの差がある。機関保証なら、迷惑がかかるのは自分だけ。

義妹の保証人を断った話

延滞者の53.2%が連帯保証人に頼っている。それがいつ自分になるかわからない。

俺も義妹から保証人の依頼が来た。そのとき頭をよぎったのはこんな気持ち。

義父母との関係性もあるしなぁ…
でも保証人って、結局返せなくなったら俺が返すんだよな。
その人の借金を背負う覚悟でやるってこと?
それなら結婚式も車も買わずに、全額返済に充ててほしい。

結局断った。もし断れずに保証人になるなら、それくらいの条件はつけて然るべきだ。そら結婚式を挙げて返せませんは通らない。

保証人になる代わりに結婚式をあげない、車も持たない、全額返済に充てる。これくらいは最低限。

奨学金を繰上返済すると機関保証料が戻ってくる

機関保証にはコストがかかる。だけど早期返済すれば保証料が戻ってくる。

繰上返済で約4万円が返ってきた

俺は5年で完済した。そのとき機関保証料の4万円が返ってきた。奨学金を借りる際は月1,500円〜5,000円くらい減額される。その減った金額が早期返済することで戻ってくるイメージだ。

早期返済すれば、機関保証はほぼ無料になる。

保証料を「高い」と感じている人は約2割しかいない

R5年度のアンケート結果によると機関保証料が適当だと感じる人が一番多い。

機関保証料の評価アンケート

機関保証料についてどう感じるか(令和5年度)

43.6%
34.3%
22.1%
適当 43.6%
やや高い 34.3%
とても高い 22.1%

高いと感じる人が少ない理由は、月数百〜数千円という金額感が許容範囲内だからだ。月5万借りてたら手取りは4.7万円。学生になる前に源泉徴収的ながっかり感を味わえる。早期返済すれば戻ってくるとわかればなおさら。

機関保証は「お金で買える安心」

機関保証は親戚関係をお金で守る制度だ。悪い意味じゃない。月数千円払うことで、親戚との関係を保てる。

今の関係性が良好でも、奨学金が必要な数年後に仲がいいかはわからない。お金の話になると人は変わる。延滞金を払わなくていいわけではない。だけど迷惑がかかるのは自分だけだ。

お金で買える安心は、お金で買う。今仲が良くても、10年後はわからない。親族関係を奨学金で壊さないようにしよう。

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