【データあり】奨学金を延滞しやすい人の傾向は「親任せ」

奨学金返済

奨学金を親に「借りてほしい」と言われて、何も考えずに借りた。そんな人は、けっこう多いと思う。

  • 返済が始まって、金額の重さに気づいて親を恨んだ
  • でも親を責めたところで、何も解決しない気もする
  • 結局、この借金とどう向き合えばいいのか知りたい

その気持ち、痛いほど分かる。俺もまったく同じだった。

正直「学費くらい準備しといてよ」と思った時期もある。奨学金のない友達が、羨ましかった。

でも、奨学金を親の準備不足のせいにしても、返済額は1円も減らない。今さら親の金銭感覚が変わることもない。それは分かっていた。分かっていても、700万円という借金は、自分で返しきるしかなかった。

俺は夫婦で700万円の奨学金を、5年で完済した。延滞も一度もしていない。ただし、借りた当時は「いくら借りるか」すら親任せで、奨学金を給料みたいに使っていた。典型的な「リスクを親に丸投げした学生」だった。

この記事では、奨学金を親のせいにして後悔する気持ちの正体と、そこから抜け出して返済を前に進める考え方を、自分の失敗込みで書いていく。

読み終わるころには、親への恨みで止まっていた頭が、「で、自分はこれから何をするか」に切り替わっているはず。

【結論】奨学金は親のせいにしても解決しない

奨学金は、借りてしまったらもう後には引けない。利子はつくし、返せなければ信用情報に傷がつく。重い現実だけど、ここがスタート地点だ。

親を責めても、返済額は1円も減らない

ここで親を責めても、返済額は1円も減らない。

強く頼めば、親に肩代わりしてもらえることもあるかもしれない。でも、それで親との関係が気まずくなるのは避けたい。お金は返ってきても、別のものを失う。

だから、学費を準備しなかったことを親に責めても意味がない。これは、そういう前提で進める話だ。

「学費くらい準備しとけ」はわかる

もちろん、「学費くらい準備しといてよ」と思う気持ちは分かる。

実際、子どもが生まれてから月1〜1.5万円を年5%で運用できれば、国公立から私立文系の学費はまかなえる。私立理系でも、月1.5万円ほど。「それくらい積み立てられたやろ、ボーナスもあるんやし」と感じるのも、無理はない。

子どもが生まれてから積み立てた場合の月額(年5%運用)
進路 学費の目安 月の積立額
国公立 約250万円 約7,200円
私立文系 約400万円 約11,500円
私立理系 約540万円 約15,500円
18年間・年5%・複利で運用した場合の概算。学費は文部科学省データを基にした目安。

でも、その積立をしてこなかった事実は、今さら変えられない。過去の親の判断を責めても、目の前の返済は1円も軽くならない。だったら、頭を切り替えるしかない。

奨学金を「他人の金」だと思っていた

JASSOの「令和5年度 奨学金の返還者に関する属性調査結果」に、見ていてゾッとするデータがある。

奨学金の申込手続きを「自分でやった」人の割合は、延滞していない人のほうが明らかに高い。逆に、延滞している人ほど、手続きを親任せにしていた比率が高い。

もっとはっきり差が出るのが、返還義務の認識だ。「借りる前から、これは返すお金だ」と分かっていた人は、延滞していない人で約9割。ところが延滞している人では、半分強まで落ちる。

借りる前の「関与」と「認識」が、延滞率を分ける
無延滞者と延滞者の比較(JASSO 令和5年度調査)
無延滞者
延滞者
申込手続きを「本人」が行った割合

59.4%

46.8%

借りる前から返還義務を知っていた割合

88.5%

54.4%

出典:JASSO「令和5年度 奨学金の返還者に関する属性調査結果」

もちろん、親が手続きをしたから必ず延滞するわけじゃない。ただ、自分で申し込まないと、借金している自覚が薄くなりやすい。その傾向が、この数字にくっきり出ている。

いくら借りるかは親任せ

俺は申込み自体は自分でやった。「奨学金を申し込んでほしい」と親に言われたから。

ただ、申し込み書を書いたのはもちろん親だし、金額を決めたのも親。上の結果を見てみると、俺も一歩間違えれば延滞している可能性があった。

借りた金を給料みたいに使う

自分で申し込みをしなければ自分ごとにならない。借金っていうのはある種働かなくてももらえるお金で、働くことを知らないうちにお金が入ってくるのは良くない。

俺も大学4年間で奨学金を借金だと思ったことは一度もない。ヤバい。だから、めっちゃ使ったし、卒業したら0円からのスタートだった。

リスクは親任せ

でも、社会に出てから「〇〇がやってた」っていうのは通用しないのよね。理不尽でもあり当然でもあるこの内容。これで信じてもらえるのは小学生まで。

仮にJASSO(奨学金の事業をしている機構)に「親が借りろって言ったから借りたんです。俺の借金じゃないんです」と言ったところで「お前は何を言ってんの? 1円残さず全部耳揃えて返せや」と言われて終わり。

奨学金を借りると判断してハンコを押した時点で、残念ながら自分の借金。

奨学金を借りる
自分で申込・金額を把握

借金の自覚が ある

延滞しにくい

親任せ・金額も曖昧

借金の自覚が 薄い

延滞しやすい

分かれ目は「自分ごとにできたか」だけ。
同じ金額を借りても、結果は変わる。

奨学金返済でやるべきことは2つだけ

むっちゃつまらない事実なんだけど、奨学金の返済は、節約してめっちゃ働く以外にやるべきことはない。厳しくてつまらないんだけど、コレが現実。

親を恨んでる時間も、正直もったいない。その時間を、自分で動かせることに使ったほうが、返済は確実に前に進む。

残高と完済時期を確認する

まずやることは、自分の借金の全体像をつかむこと。

スカラネット・パーソナルにログインすると、自分の返済額や返済期間が分かる。コレを見ながら返済計画をたてよう。親に聞かなくても、自分ひとりで確認できる。計画の立て方が分からなければ、AIに聞くのもいいし、下のお問い合わせから俺に聞いてもらうのもいい。

ま、最初のうちはボーナスは使うな。返済に全振りだ。

削れる固定費に手をつける

それと同時に始めてほしいのが、固定費の見直し。

固定費の中でも、まず手をつけやすいのがスマホ代だ。奨学金を返してる身で、大手キャリアに月8千円も払ってる場合じゃない。最低でもahamoかpovo。ここがスタートラインだろ。SoftBankは解約の引き止めがしつこいって、よく聞くしな。

スマホ代を削るだけで、浮いた分はそのまま返済に回せる。返済額そのものを増やすのは難しいけど、固定費なら今日から削れる。

実際、俺は夫婦で700万円の奨学金を、固定費を月6万円削って5年で完済した。何をどう削ったかは、この記事に全部まとめている。すぐに実践してほしい。

【奨学金700万を5年で完済した話】固定費を削るだけで返済は加速する

親を恨んでも、奨学金は1円も減らない

というわけで、自分ごとにならないと奨学金を延滞する可能性が高くなる、ということを事実とともに紹介してきた。

正直、18歳やそこらで自分で稼いだこともない俺が、奨学金という大金を毎月もらって、そりゃアホにもなるわな。借金だって自覚もないまま使った。当時の自分を振り返ると、そう思う。

でも、親を恨んでも返済額は1円も減らない。今さら親の金銭感覚も変わらない。だったら、自分にできることをやるしかない。残高を確認して、固定費を削って、コツコツ返す。地味だけど、結局それが一番早い。親のせいにして立ち止まるか、自分の借金として引き受けて前に進むか。その分かれ目は、自分で決められる。

ちゃんと学んで、ちゃんと返していこう。このブログでは、その具体的な方法をお伝えしていく。

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