奨学金の返済が大変になっている。
日本学生支援機構の第二種奨学金の固定金利は、2026年3月時点でおおむね年2.7%。R3年までの金利0.2%と比べると、240万円借りていた場合の差額は約66万円にもなる。だいぶデカい。
奨学金は早く返さないと、今後どんどん大変になる。卒業後は車のローン、家庭を持てば住宅ローン。気づけば一生借金を抱え続ける人生になる。
我が家も卒業時に妻と合わせて700万円の奨学金があった。それを5年で完済した。特別なことはしていない。固定費を削り、浮いた金とボーナスは投資と貯金に回した。資産が1500万を超えた時点で、残っていた520万を一括で消した。今回はその全手順を書く。
※金額は夫婦合計のざっくり推移
奨学金700万、完済の前にまず「敵」を知れ

まずは自分が使っているお金がどれくらいかを知らなければどこを削るべきかわからない。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。まずは自分のことを調べよう。
マネーフォワードで家計を丸見えにした
どんな金融系インフルエンサーも言っているんだけど、家計管理アプリを使って自分の出費を把握することが大事。俺はマネーフォワードを使ってるんだけど、スマホ上で更新してくれるならなんでもいい。毎月ざっくりでいいから把握して、記憶していない出費を削っていくことが大事。
で、マネーフォワードを導入しようとしたらキャッシュレス決済が必須。現金で払ってそのたびに入力していたら絶対に今後入力しなくなる。今後の生活はキャッシュレスを導入しよう。
削減できたのは月62,000円
俺はこれで月62,000円浮かすことに成功した。年間で70万以上。23歳から返済を始めた場合、14年かかると37歳まで返済が続く。それが10年に短縮されると33歳で完済できる。30代前半で借金ゼロになるか、後半までずるずる続くか。4年の差はデカい。さらに俺はボーナスを返済に回さず、投資と貯金で資産を増やした。資産が1500万を超えた時点で、残額520万を一括返済して片をつけた。
削った固定費の全内訳はこれだ

固定費削減の内訳(月 62,000円)
大前提として削るのは固定費。食費や光熱費などの変動費は削らなくていい。生活の満足度に直結するから。では、どの固定費を削減するか見ていこう。
スマホ代は月8,000円→1,500円に
もはや現代人の必須アイテムスマホだけど、これを日本通信SIMにするだけで月6,500円節約することができた。問題は昼間なんだけど、YouTubeが見れなくなったこともないし、回線はdocomoだから正直言ってなんの問題もない。奨学金を借りている人はまずスマホ代を安くしよう。
最悪ahamoやUQ、Ymobileでもいいから格安SIMに変えてみてほしい。
ちなみに、日本で大手3大キャリア(docomo、au、SoftBank)を使っている人の割合は5割。みんな金持ちだな。羨ましい。
保険とサブスクで月5,500円カット
そしてサブスクを整理する。動画サブスクだけではなくて、毎月定額ででていくもの。例えば新聞や家賃、スマホのオプションから保険まで。
大学を卒業した人はまず保険を精査しよう。人生で必要な保険は
- 火災保険
- 自動車保険
- 生命保険(子どもが小さいときのみ)
このうち入社時に生命保険に入るように勧められるんだけど、鉄の意志で拒否しよう。生命保険は子どもができてからで十分。会社の保険は入ったら抜けるのは大変(実体験)。保険は補償金が一緒ならかける金額が安いほうがいい。
車を1台手放して月50,000円浮いた
車はめっちゃ金を使う。車の値段を「本体価格」だけで語る人が多い。実際はガソリン、整備、保険、交通違反まで含めると話が変わる。普通車なら約5万円ほどかかると思っていても多くない。新卒の場合は中古車でいい。
俺はそれなりの地方都市に配属されたため、電車やバスで事足りた。だから車は手放した。歩けば健康にもなるし、雨なら外にも出ないので出費が抑えられる。最高。
変動費に手を出すと返済は続かない

ここまで固定費を下げる話をしてきたんだけど、食費や光熱費などの変動費は削ってはだめ。なぜならストレスが溜まるから。
食費や光熱費は削っても効かない
仮にエアコンの電気代が3,000円とすると1℃室温を上げることによって300〜500円程度節約できる。…やるか?
それよりも一発格安SIMに変えるだけで月数千円節約になる。電気代を使うことによる労力と節約の「コスパ」が合わない。
我慢が増えると出費も増える
現代の一番の敵はストレスなんだけど、変動費を削るとストレスが増えるんだな。食費や推しへの浪費をやめればストレスが増える。すると健康を害したり、散財する原因にもなる。まずは奨学金の返済の前に自分の生活が自立できることのほうが重要。もちろん、浪費にも限度はあるけど。
固定費は一度削れば一生効く
固定費は一度削れば再開するまで永遠にその効果を発揮する。削るまでには労力がかかるんだけど、痛みは一度でいい。
変動費を削るのはそこまで労力がかからないんだけど、鈍痛がずっと続く感じ。カップルも激しい1日のケンカよりもネチネチ長期間続くほうがよくない。節約に関しても一緒。
完済して初めて気づいたこと

2人で700万の借金を返したんだけど、借金が無いのはいい。今後車や家などの大きな借金を返すならなおさら奨学金は早めに返すに越したことはない。
投資は並行OK、それでも完済が先
返済中にも投資は始めていた。奨学金の金利より株式のリターンが高いのは事実だから、理論的には正しい。だけど「借金がない生活」の心の軽さは数字では表せない。完済してから初めて、リスクを取って投資できる感覚がわかった。借金がなければ転職も時短も思い切った行動もできる。投資よりも返済を優先して損はない。
夫婦で同じゴールを向く
今や夫婦2人で奨学金を抱えている人は増えている。だから、共通認識として「早く返す」という目標は共通していた方がいい。1人だけで「早く返さなきゃ」と思っていたら相手が節約をしないだけでイライラする。そうなると、返済のモチベーションも下がる。夫婦はチーム。
奨学金700万の完済まで、走り切れ

インフレで金利が上がる世界が戻ってきている。今までは0.2%前後をウロウロしていたけど、今や2.7%。仮に700万の今年から返済が始まったら20年返済だと212万返済しなければならない。
そうならないためにまずは固定費の削減をしよう。スマホ、保険、車など、できるとこから固定費を削っていこう。
借金がなくなるとマジで背中に羽が生える。空が青くなる。考えてみれば、借金とは未来の自分からお金を送ってもらう行為だ。それがなくなるだけで、未来は明るくなる。
奨学金を完済して初めて、借金しない人生を味わえる。その感覚は最高だ。頑張れ。


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