【結論:できる】奨学金があると結婚できない?残したまま結婚した俺が答える

奨学金返済

奨学金が残ったまま結婚してもいいのか?という疑問に関して俺は「いい」と答える。完済を待っていたら平均14.7年かかる(労働者福祉中央協議会調査)。仮に23歳から返済が始まったら、終わるのは38歳。40歳前後で結婚することが悪いとは言わないが、子どものことを考えるなら遅いのは確か。

我が家の奨学金

300万円
400万円
夫婦合計 700万円

俺自身は奨学金が残った状態で結婚した。俺は300万、妻は400万、合計で700万の奨学金を返済しなければならなかった。ただ、結婚すると一人暮らし2軒分の生活費が1つになる。浮いた分で返済が加速するので個人的には奨学金があっても結婚しても大丈夫だと思う。

ただし、金額や返済期間の共有は必須。奨学金の返済について何も考えていない人は住宅や車のローン(借金)についても無頓着。結婚してもお金で苦労するで。

奨学金があっても結婚できる

「奨学金があると結婚できない」と不安になる人は多い。でも数字を見ると、奨学金が結婚に影響すると感じている人は約4割だ(労働者福祉中央協議会「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」2022年)。6割は気にしていない。

そもそも大学生の半数が借りている。奨学金はもう特別なことじゃない。

借りているのは2人に1人

大学生の2人に1人が奨学金を借りている(令和6年度JASSO学生生活調査)。クラスの半分が借りている計算。

それでも、奨学金があることを理由に結婚を断ってくる相手はいる。ただ、結婚すれば病気や転職、親の介護みたいに、奨学金よりずっと重いものを一緒に背負う場面が必ず来る。その入り口で引き返す相手とは、たぶん長く続かない。さよならして正解。先に分かってよかった、くらいに思っておけばいい。

奨学金の有無は隠す必要がない

だから、結婚に関して奨学金があることを隠す必要はなくて。むしろ信頼のほうが大切。「この人は自分のことをきちんと話してくれるんだな」という信頼を相手から得るんだ。

俺の場合は妻と大学が同じだった。だからお互いの経済状況はなんとなく分かっていて、改まって伝える場面はなかった。

ただ、返済計画の話は別。これは意識して伝えよう。

例えば

  • 繰上返済する
  • 15年で返す
  • ボーナスを使って返す

みたいな感じで自分の返済プランを相手に見せる。

伝え方のコツは2つ。まず相手と自分の機嫌がいいときを見計らうこと。うちの場合は飯を食ってお腹がいっぱいのとき。人間、満腹のときは大体機嫌がいい。

もう1つは情報を小出しにすること。残額も月額も完済時期も、いっぺんに出すと相手も受け止めきれない。少しずつ伝えて、少しずつ消化してもらう。

ただ、俺が伝えたのは返済計画まで。普段のお金の使い方の価値観まではすり合わせていなかった。これをサボると俺達夫婦みたいになる。

奨学金より「お金の使い方」で揉めた

奨学金を残したままなんとなく結婚して揉めたのは、返済額そのものじゃなくて、「お金の使い方」の価値観だった。

もめたのは使い方の話だった

個人的に奨学金は早く返したい派だった。投資を始めて色々調べて節約をして、やっぱり奨学金を早く返したいと思い始めた。

その最中に妻が2万円の服を買ってきたんだよな。ちなみに財布は俺が握ってる。これが余計にまずかった。

財布を握ってる側は、家のお金の流れを全部見てる。その立場で「高い服買ってきたの?」と言うと、夫婦の対等な意見じゃなくて、上から支出をチェックする側の発言になっちゃう。妻からすれば「自分で稼いだ金なのに、なんで夫の許可が要るの?」となるわけで。

「早く返したい」の押しつけが関係を壊す

で、俺が禁断の一言を発してしまった。

「服こんな高いの買ってきたの?ユニクロでいいじゃん」

今思い返すと最悪の一言だったけど、それが妻の逆鱗に触れた。

「私も仕事して稼いでいるのになんでそんなことを言われなきゃいけないの?」

と言われた。返す言葉もない。

冷静になって考えると、俺は「早く返したい」というペースだけを押しつけていた。なんで早く返したいのか、目的を一回も話してなかった。

返済のペースは目的で決まる。子どもがほしいから身軽になっておきたい。手元に現金があるほうが安心だから15年かけて返す。どっちも正解で、目的が違えばペースも違う。

だから後日、改めて妻に話した。

「早く借金から解放されたい。だからボーナスを返済に回したい。妻の分も完済したいから、協力してくれない?」

命令じゃなくてお願いに変えただけで、話はすんなり通った。

自分の目的をはっきりさせて、相手の価値観を否定せずに話す。これだけでだいぶうまくいく。

結婚前に決める奨学金のルール3つ

結婚前に決めておきたい奨学金のルールを今から3つ述べる。

もちろん、うまくいく保証はない。それでも、先に決めておけば揉める回数は確実に減る。

残額・月額・完済時期を全部伝える

借金返済に関して、すべての基本はまずこれを押さえないと始まらない。そのうえで自分がどう思ってるのかを伝えよう。

ちなみに俺は「700万、月3万ずつ、ボーナスで繰り上げて30歳までに終わらせる」と伝えた。結果、5年で完済。2023年12月のことだった。

二人で立てた返済計画

残額 700万円
月額 3万円
完済時期 30歳まで

結果、5年で完済(2023年12月)

完済した時、妻は

「任せちゃってごめんね。ありがとう!」

と言ってくれた。

大切なのは借金の有無ではなくて、それをどうやっていつまでに返すのかという勝ち筋が見えているのかということ。そしてそれが現実的かということ。

お互いが自由に使える枠を決める

うちは服事件の後に小遣い制にした。正直、結婚前に決めておけばよかったと思ってる。

小遣い制は嫌だなと思う人が多い反面、その小遣いの中は自分が自由に使える。小遣いの中からだったら服を買おうとパチンコに行こうとそのひとの勝手。お互いに、自分の影響の範囲外ということを認識しておこう。

相手の奨学金は2人で背負うと決める

世の中の男性に残酷な現実を伝える。結婚するなら女性の奨学金を背負う覚悟が必要。なぜなら女性は産休育休で収入が減るから。

うちは妻の産休育休が奨学金の返済中だった。返済は待ってくれないから毎月固定で出ていく。収入が減った分、削られたのは貯金。少しずつ貯められていたのが、ほぼ止まった。

もちろん、女性側も女性側で「返済ありがとう」という気持ちは持つべきだと思う。

こうして見ると結婚って奇跡やわ。だからこそ、選んでくれた相手と金の話から逃げたらあかん。

奨学金の返済より結婚相手の信頼が先

奨学金の有無で結婚に踏み切れない人もいると思う。だけど大切なのは奨学金の有無じゃない。それをどう返すつもりか、その計画が現実的か、そして行動しているか。そして何より、お金の話を正直にできるかどうか。

信頼があれば返済は二人の作業になる。うちは完済したとき「ありがとう」と言われた。隠さず話してきた結果だと思ってる。

お金の話を正直にできる相手となら、奨学金があっても結婚できる。誰かに選んでもらえるのは最高の経験だ。奨学金ごときで、その機会を逃すのはもったいない。

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