【完済ハガキは捨てた】奨学金の完済証明書は2種類|保証料も戻る

奨学金返済

奨学金を完済したら何が届くのか。証明書はどうやって手に入れるのか。返済中は、終わったあとのことまで調べる余裕なんてない。実は完済証明書は2種類あって、申請で出す方は完済後5年しか取れない。機関保証なら保証料も戻ってくるのに、通知を読まずに捨てる人もいる。何を隠そう、俺のことだ。

俺は夫婦で約600万円の奨学金を5年で完済した。最後はボーナスを貯めた約100万円を一括で返した。この記事では、完済ハガキが届いた日の話から、ハガキと返還証明書の違い、発行手順、保証料が戻ってきた実額まで、当事者として書く。

読めば、完済後に必要な書類で慌てず、戻ってくるお金も取りこぼさずに済む。完済ハガキは自動で届き、証明書はスカラネットから5年以内に申請できる。保証料は約3か月後に振り込まれ、俺の場合は3〜4万円だった。

奨学金の完済証明書が届いた日

完済ハガキが届いた日のことは、もうすぐ3年たつ今でも覚えている。文面は忘れたのに、その日の空の色ははっきり残っている。

ハガキ1枚でガッツポーズ

冬の寒い日だった。雲ひとつない晴天で、ポストを開けたら例のハガキが入っていた。家には俺1人。玄関先で思わずガッツポーズが出た。

最後は夏と冬のボーナスを貯めた約100万円を一括で返した。返還表に書かれていた完了予定は2035年。それを2023年に終わらせた。空も青かったけど、心の中はもっと晴れていた。

ハガキはその場で捨てた。「奨学金」の文字を二度と見たくなかったから。そのあと、このブログで奨学金のことを散々書くことになる。

完済ハガキは借金の連鎖を切った証

奨学金は社会人1年目から返済が始まる。そこに車のローン、住宅ローンと続けば、23歳から人生のほとんどを借金と過ごすことになる。完済ハガキは、その連鎖を1本切った証だった。毎月の返済がなくなった分は、そのまま投資に回している。

いま返済中でも、残りを早く減らすほど借金のない時間は長くなる。早く返すに越したことはない。

奨学金の完済証明書は2種類

「完済証明書」と一口に言っても、JASSOから出る書類は2つある。何もしなくても届くものと、自分で申請して出すもの。用途がまったく違うので、先に整理しておく。

奨学金の完済証明書2種類の違い
完済時のハガキ 奨学金返還証明書
届き方 自動で郵送 スカラネットから申請
届く時期 完済後 受付から概ね10日以内
申請期限 なし 完済後5年以内
主な用途 完済の確認 ローン審査などの提出用

出典:日本学生支援機構「奨学金に関する証明書の発行」「奨学金の返還に関する各種通知について」

完済時に届くハガキ

JASSOは返還を終えた人に「奨学金返還完了のお知らせ」を送っている。申請は不要で、最後の返済が終わればポストに届く。俺がガッツポーズしたのも、このハガキだ。払いすぎていた分があれば、このお知らせで通知され、手数料を引いて返金される。捨てる前に中身だけは確認しておきたい。

申請で出す奨学金返還証明書

提出用の正式な書類がほしいなら「奨学金返還証明書」を申請する。本来は貸与総額や残額を証明する書類で、返還を終えた人には完了の証明書を兼ねる。返した金額そのものを証明したい場合は、「奨学金返還額証明書」もあわせて依頼できる。

奨学金の完済証明書の発行手順

正式な完済証明書は、自分で申請しないと手に入らない。とはいえ手続きはネットで完結する。まずは必要になる場面から確認しておく。

とはいいつつ、必要な場面は少ない。

使う場面は住宅ローン審査くらい

完済した人が証明書を求められる場面は多くない。俺も完済からもうすぐ3年、一度も使っていない。可能性があるのは住宅ローンなどの審査。奨学金も借入として見られるので、完済済みを示したいときに役立つ。会社や自治体の返還支援制度で求められるのは、主に返済中の人になる。

スカラネット・パーソナルから申請

申請はJASSOの「スカラネット・パーソナル」から行う。ログイン後、「返還中の手続き」→「各種証明書発行依頼」と進み、奨学金返還証明書を選ぶ。返還額証明書も必要なら、入力画面で「必要」を選ぶ。スカラネットから申請できない場合は、JASSOのサイトから「証明書発行申請書」をダウンロードして郵送する。

届くのは受付から約10日

申請を受け付けてから、概ね10日以内(土日祝・年末年始を除く)に自宅へ郵送される。到着日の指定はできない。ローン審査などで提出期限があるなら、余裕を持って申請しておきたい。

申請期限は完済後5年

返還証明書を申請できるのは、返還完了から5年以内まで。期限を過ぎると申請できなくなる。近いうちに住宅ローンを考えているなら、期限内に1枚取っておくと安心。俺の完済は2023年12月なので、2028年までは申請できる。

奨学金の完済証明書と保証料返戻

機関保証で借りた人には、完済証明書とは別に「お金が戻ってくる通知」も届く。完済した人へのちょっとしたボーナスになる。

機関保証なら約3か月後に振込

機関保証の保証料は、繰上返還などで返還期間が短くなると一部が戻ってくる。窓口は保証機関の日本国際教育支援協会。返還完了から約3か月後、奨学金の振込口座かリレー口座に振り込まれる。振込前には「保証料返戻通知書」が届き、振込金額・口座・振込日が書かれている。貸与終了と同時に返し終えた場合は、保証料のおよそ7割が戻る。

俺に戻ったのは3〜4万円

俺は保証料が戻ることを最初から知っていた。繰上返還を始める前に調べていたので、通知が来ても驚きはなかった。戻ってきたのは3〜4万円ほど。正確な額はもう追えない。振込先の銀行口座をその後解約して、履歴ごと消えてしまった。

返戻通知書は捨てずに保管

完済ハガキを勢いで捨てた俺が言うのもなんだが、保証料返戻通知書は保管しておいてほしい。戻ってきた額を正確に残せる、ほぼ唯一の紙になる。口座を変えている人は、通知書に書かれた期限内に変更手続きが必要。口座の解約を考えているなら、振込を確認してからにしよう。

奨学金の完済証明書のまとめ

完済後に届く書類も戻ってくるお金も、知っていれば取りこぼさずに済む。最後にポイントを振り返っておく。

この記事のポイント

  • 完済すると「奨学金返還完了のお知らせ」のハガキが自動で届く
  • 提出用の奨学金返還証明書はスカラネットから申請、期限は完済後5年以内
  • 証明書は受付から概ね10日以内に郵送される
  • 機関保証なら約3か月後に保証料の一部が戻る。返戻通知書は捨てずに保管

俺が完済ハガキを受け取ったのは、冬の晴れた日だった。いま返済中の人のポストにも、あのハガキは必ず届く。1日でも早く受け取れるように、今日できることから始めてほしい。

出典:
日本学生支援機構「奨学金に関する証明書の発行」
日本学生支援機構「奨学金に関する証明書の申請要領」
日本学生支援機構「奨学金の返還に関する各種通知について」
日本国際教育支援協会 機関保証センター「よくあるご質問」

コメント