電気代が上がっている。結論から言うと、光熱費は削らなくていい。
総務省の家計調査によると、2025年の4人世帯の電気代は月13,928円。物価も上がる。給料は据え置き。どこかを削るしかない。そこで多くの人が最初に手をつけるのが光熱費。エアコンの設定温度を1℃上げる、コンセントを抜く、シャワーを短くする。
我が家の光熱費は月3.5万。平均より約8,700円高い。それでも削らない。
夫婦で奨学金600万を5年で完済したけど、削ったのは固定費だけ。光熱費には一切手をつけなかった。
ちなみに、その節約術を書いているのは誰か。検索して上位に出てくるのは、ほとんど電力会社のサイト。節約術を20個並べた最後に「電力会社の乗り換えが一番ラク」と書いてある。今回はその話も含めて書く。
4人家族の電気代平均は1.4万円

日本での4人家族の電気代平均は1.4万円。さて、みんなの電気代はどうだろうか。夏冬はこれよりも高くなるだろうし、春秋はこれよりも少なくなる。また、雪が降る地域はコレどころの騒ぎじゃないとは思う。実際に弟が降雪地域でめちゃくちゃ光熱費がかかっているのを見て俺はビビってる。
世帯人数別の電気代(月平均)
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)」2025年
単身世帯は単身世帯集計、3人・4人世帯は二人以上の世帯集計の値
面白いのは3人と4人がほぼ同じという点。人が1人増えても電気代は13円しか変わらない。照明もエアコンも冷蔵庫も家族で共用するから、人数が増えても比例して増えるわけじゃない。「子どもが増えたから電気代が上がった」は思い込みの可能性が高い。
光熱費全体の平均は25,942円
光熱費の平均は約2.5万。そのうち半分以上を電気代が占めている。じゃあこの電気代が下げ幅があって節約できる部分じゃないかと思うわけよ。
4人世帯の水道光熱費の内訳
月平均 25,942円
出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)」2025年
うちは平均より8,700円高い
ちなみに、我が家の平均は3.5万。平均よりも約8,700円高い。4人家族の賃貸で、この金額。
全国平均と、我が家
差額 +8,709円/月
負けている。それでも節約するために光熱費を下げるべきじゃない。
光熱費を削らない理由

光熱費を削るとストレスになるから削らない。節約とストレスはコインの裏表、表裏一体なんだ。節約すれば暑い中で過ごさなきゃいけない、ひもじい生活をしなきゃいけない。具体的にどんな状況になるか見てみよう。
冷房を切ると熱中症で運ばれる
俺は数年前、節約に目覚めて光熱費を下げにかかっていた。特に電気代なんかがそうで、マジで暑くて汗ダラダラで過ごしていた。
エアコンはつけずに扇風機でいった。7月まではそもそも使わない。8月に入っても、寝る前には消していた。夜だからいけるだろ、ってことで扇風機で越してた。
寝れてはいた。まだ若かったからなんとかなっていただけで、ちょっと大変だったよね、というレベルの話じゃない。
今やったら死ぬ。
笑い話にしているけど、実際に搬送されている人は多い。消防庁のデータでは、熱中症で救急搬送された人の発生場所は住居が最多。工事現場でも道路でもなく、家の中が一番多い。
熱中症で運ばれた場所
令和7年5月〜9月・全国
出典:消防庁「令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況」
しかも令和7年の搬送人員は100,510人。調査が始まった平成20年以降で最多になった。そのうち入院が必要な中等症・重症が約36%。屋内だから安全ってわけでもない。
湯船をやめると疲れが残る
ガス代や水道代の主な支払い先は風呂。ここをケチるのはダメ。
俺もシャワーで済ませることはあった。湯を溜めるのがめんどくさい。特に次の日が休みだと、なおさら適当になる。そして次の日、なんかだるくて午前中を潰す。
水道代とガス代を数百円惜しんで、休日の午前を捨てている。毎日湯船に浸かって深部体温を上げて、質の高い睡眠をとる。質の良い睡眠をとって健康でいることが一番大事。命は大事やで。
ほかにもガス代をけちって家で食事を作らなければ外食やコンビニに頼るしかない。そうすると自炊するよりも高くつくってわけ。これでは節約したいのか自炊したくないのかよくわからない。
光熱費よりデカい固定費を削る

TVではよく「室温を1度下げれば〇〇円の効果がある」なんて言ってるけど、まだそんなことやってんの、って感じ。エアコンの設定温度を1℃変えても、月に数百円しか変わらない。エアコンの電気代が月3,000円の家庭なら、削れるのは300〜500円程度。
環境のために電気を減らすなら意味はある。ただ節約の話をしているなら、削る場所が違う。
車と保険とスマホで6.2万円
デカい固定費から削らなきゃいけない。大きい固定費といえば車、保険、スマホくらいかな。俺はこの3つで月62,000円削った。
毎日の我慢と、1回の手続き
削減額は月あたり
エアコンの設定温度を1℃上げる
約300円
毎日・一生・暑さと引き換え(エアコン代が月3,000円の場合)
車・スマホ・保険を見直す
62,000円
1回で終わり・我慢ゼロ
その差、約200倍
固定費を削ると何がいいって、何度もやらなくていいから。電気代や水道代を節約しようとすると、使うときに毎回気にしなきゃならない。ただ、固定費は1回頑張ればそのあとは楽なんだよな。痛みは一度でいい。
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我が家の光熱費が高いのはプロパンだから

ちなみに、我が家の光熱費が平均を超えているのは、ガンガン使っているからじゃない。ガスと電気、どっちも契約の話。選べないものと、選んだ上で戻したもの。順番に書く。
賃貸はガス会社を選べない
まずガス。我が家はプロパンで、プロパンガスってなかなか高い。賃貸は残念ながらガス会社を選べない。契約するのは大家。入居者に選択権はない。
プロパンは自由料金制で、販売店ごとに価格が違う。石油情報センターが公表している2026年4月時点の全国平均は、基本料金2,311円に従量単価689円/m³。4人世帯の目安は月15,518円。使用量19m³前後で計算した金額になる。
家計調査のガス代平均5,112円は都市ガスの家庭も含んだ数字だから、プロパン世帯はここから大きく上振れる。我が家の光熱費が平均を超えているのは、使いすぎているからじゃない。
もちろん、入居先を選ぶ際に都市ガスの物件を選ぶこともできる。ただ、そうするとだいぶ物件が限られる。家賃と立地とガス、どれを取るかという話になる。
電力会社は乗り換えて戻した
次に電気。こっちは選べる。俺は電力会社を大手→楽天でんき→大手に戻した。
実際そこまで金額は変わらなかったし、自由料金だとロシアウクライナ戦争の影響を受けて金額が上がりそうだったから。今は大手の従来型、上限があるパターンに設定している。
電力会社の記事は「乗り換えれば安くなる」で終わっているけど、戻す選択肢もある。乗り換えて戻した人間が言うから間違いない。選べないガスと、選べる電気。両方やった上で、我が家は平均を超えている。使いすぎているわけじゃない。
光熱費は家族が幸せに生きるために必要

なぜ節約するかといえば目的は色々ある。だけど、家族がいるなら家族が幸せになるような使い方をしなければいけない。
国で言う財務省。国民が幸せになるように金を使って欲しい。そう思うやろ。だから、家族の財布を管理している人は家族を幸せにするように、節約しなければいけない。
電気を消せと言われて険悪になった
光熱費を削っていた時期、家の中の空気が悪くなった。
「水をあんまり使わないで」
「電気消して!」
これを言われて険悪なムードになったことがある。
金額の話をしているようで、実際は違う。節約を言い出した側が正しくて、使った側が悪いことをしたことになる。家の中に上下ができる。数百円のために、家族の関係を人質に取っている状態。
光熱費は家族仲が悪くなりやすい節約の一つ。しかも毎日発生する。固定費なら1回話し合えば終わるのに、光熱費は電気をつけるたび、風呂に入るたびに揉める種になる。
家が休まる場所であることが大切なのに、そうじゃなくなる。それが一番嫌だった。外で働いて、家でも気を張る。それなら何のために節約しているのかわからない。
光熱費は削るな、固定費を削れ

節約は我慢比べじゃない。一度削れば効き続けるものを削る。毎日我慢しなきゃ効かないものは削らない。それだけの話。
エアコンを我慢して300円を拾っている間に、車とスマホと保険で62,000円が浮く。200倍の差を放置して暑い部屋に座っているのは、節約が目的化している証拠。
家に帰って、エアコンをつけて、湯船に浸かる。次の日また働ける。その状態を維持する金なら、平均より高くても払う価値がある。
削るのは固定費。家では家族が幸せになるようにお金を使おう。



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