【FP3級CBT】途中退出できる?同日受験の予約間隔と当日の流れ

資産形成

学科90分、実技60分。FP3級の予約画面でこの数字を見て、手が止まった人は多いと思う。合わせて2時間半、仕事と家のことの合間にそんなまとまった時間はなかなか取れない。「解き終わったら帰れるのか」「1日で両方受けられるのか」。受ける前の俺も、同じところで止まった。

FP3級のCBTは解き終わったら途中退出できるし、学科と実技は同じ日に受けられる。俺は実技を約30分、学科を約40分で退出して、受付から約2時間ですべて終わった。

ただし、予約を「なんとなく」で取ると損をする。学科10時・実技11時のように1時間おきで取ると、学科を最後まで使った場合、実技は60分の枠のうち30分しか受けられない。しかも2026年4月から、日程を変えられる期間は最長1年から4カ月に縮んだ。数年前の体験談をうのみにすると、思わぬところでつまずく。

俺は夫婦で奨学金約600万円を5年で完済したあと、FP3級を受けた。テキストは1冊も買わず、通勤の1時間を3週間。学科49点、実技100点で合格している。この記事では、申し込み→勉強→試験当日の順に、俺がやったことと2026年時点の公式ルールを分けて書く。

読み終わるころには、損をしない予約の取り方、お金をかけない勉強の回し方、当日の持ち物と動き方がわかる。

FP3級の途中退出と学科・実技の同日受験

FP3級のCBTは、試験時間を最後まで使わなくていい。解き終えたらその場で退室できて、学科と実技も空席があれば同じ日に受けられる。気をつけるのは、同じ日に受けるときの予約の間隔。

解き終えたらその場で退室

見直しまで終わったら、自分で試験を終了してそのまま退室する。試験時間は実技が60分、学科が90分。俺は見直しも含めて、実技を約30分、学科を約40分で終えた。

終了したら「レポートを印刷する」ボタンを押す。受付の印刷機からスコアレポートが出てくるので、それを受け取ればその試験は終わり。点数はその場でわかるが、合否は受検した月の翌月中旬に発表される。

早く終わったのは、過去問で同じ形式の問題を何周もしていたから。問題を見た瞬間に「ああ、これね」と手が動く状態まで持っていけば、時間はかなり余る。

同日受験の予約は「試験時間+15分」の間隔

学科と実技は、空席があれば同じ日に受けられる。ただし続けて受ける場合でも、1つ目が終わったら一度退室して、もう一度受付をする。そのため公式は、1つ目の試験時間に15分以上足した時刻で次を予約するよう勧めている。

FP3級を同日に受けるときの予約例
予約した時刻 どうなるか
学科10:00・実技11:45 学科を90分使っても11:30に終わる。11:45までに受付すれば、実技は予約どおり受けられる
学科10:00・実技11:00 学科を90分使うと、実技は11:00〜12:00の枠のうち最長30分しか使えない
俺の予約
実技10:00・学科11:15
実技を60分使い切っても11:00に終わり、15分空く。推奨どおりの間隔

出典:CBTソリューションズ「日本FP協会のよくあるご質問」、筆者の受験記録

時間が重なる予約も、システム上はできてしまう。ただしその場合、後の試験は予約した枠の終わりまでしか受けられない。途中退出で早く終わる自信があっても、最初から間隔を空けて予約しておくのが安全。

FP3級の申し込みは勉強より先

FP3級は、勉強を始める前に申し込んでいい。受検料は学科と実技で8,000円、予約はネットで完結し、日程は受検日の3日前まで変えられる。

受けようと思ったきっかけは、YouTubeで両学長が勧めていたから。そのくらい軽いノリで申し込んだが、今は簿記3級とFP3級は、本気で全人類に必要な知識だと思っている。

受検料は8,000円、予約はネットで完結

日本FP協会で受ける場合、受検料は学科と実技がそれぞれ4,000円で、両方なら8,000円。申し込みはCBTソリューションズの受検者ページから、テストセンターと日時を自分で選んで予約する。受検票は届かないので、予約内容は受検者ページで確認する。

FP3級(日本FP協会)の試験概要
項目 学科試験 実技試験
試験時間 90分 60分
問題数・形式 60問・多肢選択式 20問・多肢選択式(資産設計提案業務)
合格基準 36点以上(60点満点) 60点以上(100点満点)
受検手数料(非課税) 4,000円 4,000円
受けられる日 休止期間を除き、テストセンターの空いている日時から選べる

※事務手数料・払込手数料は別途。
出典:日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」

8,000円で、教育資金、年金、保険、税金、投資まで、家計に関わるお金の基礎を一通り学べる。

申し込んで受検料を払うと、「お金を払ったからには受からないともったいない」という気持ちが生まれる。この小さな痛みが、勉強を始める一番の燃料になった。勉強してから申し込むのではなく、申し込んでから勉強する。順番を逆にするだけで、先延ばしがなくなる。

日程変更は3日前まで、期限は最長4カ月

予約した日時や会場は、受検日の3日前まで変更できる。「まだ自信がないから申し込めない」と迷う必要はない。

ただし、変更できる期間には上限がある。2026年4月1日以降の申し込みは、最初に予約した日から最長4カ月(120日)まで。俺が受けた当時は最長1年だったので、ここは大きく短くなった。「とりあえず1年先で予約して、ずるずる延ばす」使い方はもうできないので、4カ月以内に受ける前提で計画を立てたい。

日本FP協会の場合、試験は休止期間を除いて1年中受けられる。2026年度の休止期間は、12月28日〜1月5日と3月25日〜31日。これまで1カ月まるごと休みだった3月も、2027年は1〜24日に受けられるようになった。

FP3級は無料の独学3週間で合格

俺はテキストも問題集も買っていない。使ったのは無料の過去問サイトとYouTubeの2つで、勉強にかかったお金は0円。それでも学科49点、実技100点で合格できた。

教材は過去問.comとYouTubeの2つ

一番使ったのは「過去問.com(過去問ドットコム)」。FP3級の過去問と解説が無料で公開されていて、無料の会員登録をすると解答履歴が保存される。間違えた問題だけを出題し直せるので、自分専用の問題集ができあがる。広告はかなり多いが、そこに目をつむれば独学の相棒としては十分すぎる。

解説を読んでもピンとこない問題は、YouTubeの「ほんださん/東大式FPチャンネル」で補った。特に「FP3級爆速講義」は分野ごとに要点を絞って話してくれるので、間違えた分野だけつまみ食いできる。最初から動画を全部見る必要はなく、過去問で間違えたところの動画だけ見れば知識が「点」から「線」になる。

通勤1時間×3週間で延べ約2,000問

勉強は1日1時間、通勤時間を使った。机に向かう時間をわざわざ作ったことはない。3週間で解いた過去問は6年分、繰り返しも含めて延べ約2,000問。FP3級は似た問題が何度も出てくるので、量をこなすほど「見たことある問題」が増えていく。

俺のFP3級 3週間の勉強サイクル
時期 やったこと
1〜2週目 過去問を解く → 分からない問題は飛ばす → 解説を読む → YouTubeで補う
3週目 間違えた問題だけ繰り返す+総復習
毎日 通勤時間で1時間
解いた量 過去問6年分・延べ約2,000問
結果 学科49点・実技100点で合格(かかったお金0円)

出典:筆者の勉強記録

分からない問題で悩む時間はもったいない。迷ったら飛ばして、すぐ解説を読む。適当に答えてたまたま正解すると、見直しのリストから漏れてしまうからだ。

自信を持って答えられる問題を何度解いても、点数は伸びない。伸びしろは、間違えた問題の中にある。最後の1週間は、過去問.comの「誤答だけ出題」と総復習だけで過ごした。

毎日スマホで問題を解く俺を見て、妻は応援してくれていた。3週間続けられたのは、これも大きかった。

奨学金は楽勝、相続は最大の難関

FP3級には奨学金の問題も出てくる。「利子がつくのは第一種と第二種のどっち?」のような問題が多く、ここだけは借りていた本人なので勉強しなくても解けた。5年間毎月返していたので、第一種と第二種の違いは体に染みついていた。

逆にいちばん苦労したのが相続。法定相続分や相続税の計算は、俺にはハードルが高すぎた。自分の生活に近い分野ほど点が取りやすく、遠い分野ほど苦戦する。どの分野で時間がかかりそうかを最初につかんでおくと、3週間の配分を決めやすい。

苦手な分野があっても、合格ラインは学科が60点中36点、実技が100点中60点。全部を完璧にする必要はない。得意な分野で確実に点を取って、苦手な分野は過去問でよく出る形だけ押さえれば十分届く。

今から始めるならCBTの公開問題から

俺が解いた「6年分」の大半は、紙の試験時代の問題。CBTになってからは、日本FP協会が3級の問題を毎年5月下旬ごろに1セット公開している。過去問.comにも2025年5月と2026年5月のCBT問題が入っているので、今から始めるならまずここから解いて、出題のクセをつかむのがおすすめ。

試験は「法令基準日」時点の法律をもとに作られていて、2026年6月以降の試験は2026年4月1日が基準日になる。年金や税金、NISAなどは制度が毎年のように変わるので、古い過去問で覚えた数字は最新の動画や公式情報で確かめておきたい。ほんださんの「FP3級爆速講義」は2025-2026年度版に更新されている。

FP3級CBT当日の流れ

俺が受けたのは2024年の9月で、実技を10:00、学科を11:15で予約していた。当日の動きは下の表のとおり。

俺のFP3級CBT当日(実技10:00・学科11:15予約)
時刻 やったこと
9:30 受付。本人確認書類を出して、日付と名前を記入
9:35 身につけている物をすべてロッカーへ
9:50 全体説明と2回目の本人確認。指定の席へ
9:55 実技スタート(チュートリアル → 本番)
10:30 実技を約30分で終えて途中退出。レポートを受け取る
10:35 空いていたので、学科の受付を早めてもらう
11:30 学科を約40分で終えて途中退出。荷物を回収して帰宅

出典:筆者の受験時の記録

当日いちばん不安だったのは、やっぱり受かるかどうか。時間が足りるかも気になっていたが、こっちは完全に取り越し苦労で、時間は驚くほど余った。受かるかどうかは、結局どれだけ問題を解いてきたかで決まる。当日にできることは、ほとんど残っていない。

持ち込めるものは本人確認書類と水

会場には予約時刻の30分前に入った。公式も、試験開始の30分〜15分前までに来るよう案内している。顔写真付きの本人確認書類を忘れると受検できず、受検料も戻ってこないので、ここだけは前の日に確認しておきたい。

スマホは電源を切ってロッカーへ。腕時計やスマートウォッチ、自分の電卓や筆記用具も席には持ち込めない。俺は危うくスマートウォッチを着けたまま入るところだったので、受付を済ませたら手首まわりを一度確認しておくと安心。

俺のときは飲み物も持ち込めなかったが、今は条件を満たせば水だけ持ち込める。無色透明のペットボトルでラベルをすべてはがし、キャップを閉めた1,000ml以下のものを1人1本まで。お茶やコーヒー、色のついた飲み物は今もダメ。

計算は、試験画面に表示される電卓ソフトで行う。メモ用紙とボールペンは会場で貸してもらえる。画面の電卓は紙の試験とは使い勝手がまるで違うので、CBTソリューションズのサイトにある「CBT体験」で一度触っておくと当日あわてずに済む。実技の計算問題は、マウスよりキーボードで打つほうが速かった。

受付を早めてもらえたのは運

実技を約30分で終えた時点で10:30。学科の予約は11:15だったので、ダメ元で受付に相談した。すると「今回はほかに予約の方がいないので、早めに受付します。満室のときはできないので、次回は気をつけてください」と言ってもらえた。

学科もそのまま約40分で終えて、受付から終了まで約2時間。午前中ですべて片付いた。ただ、試験要綱では「予約した会場および日時以外での受検はできない」と決まっている。早めてもらえたのは空いていたからで、予約どおりに受ける前提で計画しておきたい。

試験中にトイレに行きたくなったら、席のチャイムを押して監督員に伝えれば行ける。ただし、離席した分の試験時間は延びない。

FP3級の知識で家計の見直し

奨学金のことは借りていたからわかっていた。でも、年金・保険・税金・投資については、返していたころの俺はほとんど知らなかった。返しているときに知っていれば、もっとラクに返せたのかもしれない。FP3級で覚えた知識は、そのまま自分の家計を見直す物差しになった。

いちばん変わったのは、自分の給与明細をきちんと見るようになったこと。「こんなに社会保険料が引かれてるのか」「所得税は意外と低いな」「住民税、高っ」。控除の欄に知らない保険があって、調べたら会社の団体保険だった。これ、本当にいるのか? そんなふうに1行ずつ疑うようになった。

もらえる制度は、きちんともらおうと思うようにもなった。知らなければ、申請しないまま終わる制度は意外と多い。

FP3級の知識で見直した家計
見直したもの FP3級で学んだこと どう変わったか
新NISA 投資信託と非課税制度のしくみ 「やめとけ」という声をうのみにせず、自分で判断できるようになった
iDeCo 年金と税金のしくみ 入り口の節税だけでなく、受け取るときの税金までセットで考えるようになった
学資保険・生命保険 保険のしくみ 貯蓄と保障を分けて考え、学資保険には入らず、生命保険は掛け捨て1本にした

出典:筆者の家計の見直し記録

「やる気が出たら始めよう」と思っているうちは、たぶん始まらない。1問解けば「次は正解したい」と思うし、間違えれば悔しくなる。やる気は、始めたあとに出てくるものだった。日程は受検日の3日前まで変えられるので、今日申し込んで、まずは1問目を解いてみてほしい。

【出典】

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